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真宗基礎講座 実施報告

2025年03月26日 大河内 智仁

岡崎教区は組単位で「真宗基礎講座」の実施を進めています。この講座は有縁の方々に気軽に教えに触れていただき、僧俗ともに学び合うことを目的としています。このたび第4組において講座が実施されましたので、報告を掲載いたします。+

2025年2月8日、岡崎教区第4組にて第1回真宗基礎講座を開催いたしました。前日からの寒波の影響で御門徒さん方の参加を心配していましたが、50人を超える方々に来ていただくことが出来ました。
第4組の真宗基礎講座は、はじめての方にも分かりやすい言葉で伝える事を第一に若手僧侶が企画を一から進め、参加者の対象をお寺にご縁を持ったばかりの方や足を運びはじめたばかりの方を中心に募集しました。
スタッフ会議で、「クイズ」を取り入れるのはどうか、という意見があがりました。クイズを軸に講座を作ることができればあまり知らない方も楽しみながら考えることができるのではないか、と意見がまとまり「クイズで考える真宗基礎講座」が動き出しました。

準備期間で難しかった問題のひとつが、どういう言葉なら分かりやすいのか、という点でした。例えば普段の会話でも聞き慣れない言葉がでると、「え?何て言った?」と聞き直したり意味を聞いたりしますが、真宗の話になるとあまり聞き返されない事が多いのではないでしょうか。だからこそ伝わる言葉は重要な事であり、課題のひとつです。それと同時に聞きやすさの問題です。はじめての方に対してどういう内容にするのか。私たち僧侶の見方と参加される御門徒さんの見方との感覚の差といいますか、初回であるがゆえにこれも大きな課題となりました。
スタッフ会議を重ねていく中で、御門徒さんの一番身近な真宗とのつながりであるお内仏に焦点を当ててそこから話を広げていこうとなりました。
第1回はクイズの中身を「お内仏は何をするところか」「阿弥陀如来の特徴は何か」「大谷派のお仏飯の伝統的な形は何か」という3つに絞り、それぞれのご家庭に帰られた後にも確かめや実践ができるような形にしました。第2回以降は参加者の様子を伺いつつ、次につなげていきます。
当日全体の雰囲気は非常に良く感じられ、時に笑いもあるような今までにない楽しさのある講座になったのではないかと私は受けとっています。クイズを取り入れることで一方的な伝え方ではなくなり、それぞれが思い考えて参加していく。参加者の身近なお内仏を中心とすることで一層の効果があったと思いました。
この雰囲気で最後までスタッフと参加者とが一緒になって作り上げていく事が大切なのだと思うとともにお寺と御門徒さんとの距離が近づくきっかけの一つにしたいとスタッフ一同思っております。合掌

 

真宗大谷派岡崎教区
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